シルクロードの東の終着点 歴史とロマンあふれる房総の里で生まれたケーキ

   洋菓子の名脇役

      アーモンドのお話

      
      

     
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  洋菓子作りの名脇役「アーモンド」

その香ばしいアロマと、カリっと爽快な歯ごたえ。口中に広がるまろやかな風味。まさにナッツの王様と呼ぶにふさわしい魅力に満ちた木の実”アーモンド”。
 世界で一番愛されているナッツであり、また洋菓子作りの素材としてなくてはならないアーモンドの魅力をひもときます。
 
旧約聖書にも登場、聖なる木の実「アメンドウ」
 アーモンドと言えばアメリカのカリフォルニアが有名ですが、 原産地は、中近東あるいは中央アジアといわれており、十数年前までは、スペイン、南フランス、イタリアなど地中海沿岸が主産地でした。
 カリフォルニアアーモンドはここ30年間の生産の伸びは飛躍的で、最近では世界の 生産量30〜40万トン(殻なしベース)の3分の2以上を占めています。ほかの産地としては、スペイン、イタリア、ギリシャ、モロッコ、トルコなどです。
 用途としては、丸粒ホールで、スナック用・チョコレート・クッキーの トッピング用、カッティングされて、キャンデー・アイスクリーム用、スライス されて、クッキー・サラダ用とあらゆるお菓子・食品に使用されています。日本で消費されるツリーナッツとしては、一番の輸入量(2万トン以上)を誇っています。  最近では、アーモンドの栄養学的な特徴についても、色々と研究されています。
 カリフォルニアの肥沃な土壌からとれる、アーモンドは多くのミネラルを含有しています。 ミネラルは生命維持に不可欠な物で、日々食生活から摂取しなければなりません。
 また10〜12%含まれる食物繊維は、腸の病気の予防になり、多く含まれる 一価・多価の不飽和脂肪酸は、血中コルステロール値低下に効果が あると発表されています。
アーモンドの歴史
 アーモンドの木  アーモンドの原産地はアジア西南部と推定されています。  とくに古代文明発祥の地、チグリス、ユーフラテス川流域のメソポタミアでは 紀元前数千年から食用にされていたようで、アーモンドが旧訳聖書にたびたび 登場することからも、古くから貴重な食べ物であったことがわかります。
 やがてギリシャ、イタリア、スペイン、ポルトガル、モロッコ、そしてヨーロッパ 全域へと広まっていき、各地にさまざまなアーモンド料理が伝わって、 とくにヨーロッパではお菓子の重要な材料として、用途が広がりました。
 18世紀、スペインの宣教師によってアーモンドはカリフォルニアに運ばれ、 栽培に適した天候、肥沃な大地に加えて、合理化・機械化された 農業技術により、世界最大のアーモンド生産地になりました。
 日本へアーモンドをもたらしたのは江戸時代の南蛮船のポルトガル人といわれ、 本格的に輸入がはじまったのは1950年のことです。
 以来、嗜好の洋風化にともなって 日本での需要も増大し、お菓子の材料やスナックとしてはもちろん、 現在では幅広く食品、料理などに利用されています。

  アーモンドは木の実の種の更にその中身
  アーモンドの花はモモの花とそっくりです。

栄養たっぷり 木の実は優等生
 アーモンドとして私たちが食べているものは、"種子=たね"の部分にあたります。 種子というのは、次世代のために必要な遺伝情報や栄養が凝縮されている 「栄養の宝庫」で、中でもアーモンドは”非常にバランスのとれた自然食品”。 ビーフステーキに匹敵する高蛋白質を含み、50%以上を占める脂質もその9割が コレステロールの心配のない不飽和脂肪酸で、そのほかカルシウム、鉄、 マグネシウムといったミネラル、ビタミンB群、ビタミンEなども豊富です。 さらに見逃せないのが、14.3%もふくまれている食物繊維。今日の食生活に 不足しがちな大切な要素であり、成人病を予防する働きを持っています。 アーモンドはこのように優れた栄養特性を持っており、現代の健康指向に応える 付加価値をもつ食品といえましょう。くわしくはアーモンドに含まれる栄養成分をご覧ください。

アーモンドの花と実
バラ科に属する落葉果樹の木の実であるアーモンドは、西アジアを原産地とし、有史以前にヨーロッパ、北アフリカへと伝播。約4000年前から人々の手によって栽培され始めました。 その歴史の古さを物語るものとして、アーモンドにはいくつもの逸話が残されています。例えぱギリシャ神話。ある時、セラスの王女がギリシャの英雄デモフォと恋に落ちました。ところが、王女に会うため船に乗ったデモフォは航海の途中で遭難し、帰らぬ人に。一方、王女はいつまでも浜辺でデモフォを待ち続けて泣き明かし、とうとうそのまま果ててしまいました。それから数日たったある日、不思議なことに王女の涙の跡から一本の樹木が生え、やがて花をつけ、実を結びました。その実は、何と王女の涙の滴と同じ美しいドロップ形だった…という悲しい恋物語。 また旧約聖書の物語にもアーモンドは「アメンドウ」の名でたぴたぴ登場。まるで枯れたような樹に突然美しい花が咲き、豊かに実を結ぶというその神秘的な性質が、キリストの復活をイメージさせたためでしょう。その影響か、中世ヨーロッパの美術でキリストや聖母マリアを描く際には、必ずといっていいほどアーモンド形の天空がその背景に描かれています。
 アーモンドは春先に桜に似たピンク色がかった白い花を咲かせ、夏ごろには枝いっぱいに実をつけます。そして9月になり、その実がパカッと割れて中の種が顔を出すと、いよいよ収穫どき。昔は棒で揺すって実を落としていたそうですが、今では樹の幹に機械をあてがい、ブルブルと振動させて落とすのだそうです。 普段、私たちがアーモンドとして食べているのはこの種かと思いきや、さにあらず。固い種の殻の中に隠れている仁がアーモンドの正体。もともと種子の中の仁は、次世代のために必要な遺伝情報や栄養がいっぱいつまった生命の源。もちろん、アーモンドもさまざまな栄養素が豊富に含まれています。  実際のところ、アーモンドにはカルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛といったミネラルがバランス良く含まれ、また食物繊維もナッツ類の中では特に豊富です。さらに、あらゆる細胞の老化を防止するビタミンEがたいへん多く含まれることや、脂肪分の約7割が悪玉コレステロールを抑制するオレイン酸であることも特徴的です。そのため、最近では脳梗塞や老人性痴呆、また各種の成人病の予防に役立つ食品として注目されています。

参考文献
「フランス伝統菓子」川田勝彦、中央公論社
「ナッツの本」富宇賀ひろこ、文化出版社
「フランス菓子図鑑」大森由紀子、世界文化社
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